さまざまな皮膚疾患

<アトピー性皮膚炎>

アトピー性皮膚炎は からだのあちこちにかゆみを伴う湿疹がくり返しできる病気です。原因は 1 アトピー体質 2 肌質 3 環境 (ストレス、汗、気候、体調、など) 症状はまずかゆみです。夏は汗に対する刺激によって悪化します。冬は乾燥によって悪化します。
ごくありふれた皮膚の病気ですが、意外と正しい知識がなく、苦しんでいらっしゃる方が多く見受けられます。当院ではアトピー性皮膚炎のスタンダードな治療を行っております。一度ご相談ください。

<じんましん>

じんましんは、突然に激しいかゆみのある、赤く盛り上がる発疹が出現し、全身に拡大し、数時間で跡形無く消える病気です。多くは数日で出なくなりますが、治療をしなかったり、体を休めないことにより長期化することがあります。 よく患者様は、どの食べ物が原因でしょうか?と聞かれるのですが、食べ物だけでなく、体調不良(風邪、寝不足、ストレス)などで生じる事も多いようです。 この病気の本質は、血管内にあるため、外用剤ではなく内服薬による治療が必要です。治療期間は5-7日間が多いのですが、一度じんましんが出た後に、数ヶ月から数年にわたり続くこともあり、症状の出始めにしっかりと治療することが重要です。

<水虫>

水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビが皮膚、爪につくことにより発生します。皮膚の浮いているところを取り、顕微鏡で確認することにより診断します。水虫の症状と似た手足の水ぶくれ、痒いがさがさの病気もあります。 皮膚だけの感染であれば、つけ薬を見た目上、良くなってから数ヶ月塗り続けることで多くは治ります。「夏だけ水虫になる」という方は、しっかり塗ることで夏になっても出にくくなります。爪に感染した場合は飲み薬が必要ですが、つけ薬でも時間はかかりますが治ります。特に糖尿病のある方はしっかりとした治療が必要です。 多くが浴室(スポーツジム、ゴルフの浴場、家庭内)の足拭き場で感染します。水虫と同じような症状で、異汗性湿疹という皮膚病もあるので、安易に薬局で薬を買うのではなく、皮膚科専門医師の診察を受けましょう。外用期間は3−6ヶ月で、治ったと思ってから数ヶ月の外用が必要です。

<ヘルペス>

ヘルペスには2種類あります。一つは子供の頃にかかった水疱瘡の再発したもので帯状疱疹とも呼ばれます。体の半分だけに帯状に水泡が出て痛みを伴います。このヘルペスは水疱瘡にかかっていない人にしかうつらないので怖くありません。 もう一つは単純ヘルペスで、主に口の周りに水泡ができるものです。 風邪の熱とともに出るので“熱の華”とも呼ばれます。単純ヘルペスは感染力が強く主に家族内感染ですが、性行為でうつることもあります。また、ひげや髪を剃るカミソリから感染することもありますので、カミソリを使う場所では特に注意が必要です。また最近では洋式便器が普及してきたため、便座からの感染も考えられます。十分注意してください。

<やけど>

やけどの応急処置のポイントは、流水や、アイスパックなどで十分に冷やすことと、患部を清潔にして、専門の病院へかかることです。この際、市販の薬などを使わないで下さい。